アーティストの対話「コンテンポラリーダンスの行方」 ディーン・モス(N.Y)+山下残(京都)
2019.12.15

1/11 15:00-17:00 @徳正寺
二人のアーティストのダイアローグ・対話を通して、これまでのコンテンポラリーダンスの歩みを振り返りつつ、

そこからみえてくる現在、未来についてお話いただきます。

会場は新年に相応しく、京都のビルの谷間に静観と佇む徳正寺をお借りしておこないます。
お寺の庭には、つちの家プロジェクトの藤森照信氏設計のツリーハウスのような茶室「矩庵」があります。
先代の代々のご住職が、日本画家や陶芸家ゆえか、美術品がたくさんある素晴らしくアートなお寺です。

写真は茶室「矩庵」

 

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日本では、コンテンポラリーダンスが欧米から輸入され、1990年代半ば頃から約10年間ほど全盛期が続き、
その後はダンスとコンテンポラリーアートや映像・演劇など多ジャンルのアートが融合したパフォーマティヴアートとしての表現形態が台頭してくるようになりました。

昨今では、これまで欧米から多くを学び影響を受けてきた日本のコンテンポラリーダンスですが、
日本を含むアジア・東洋の芸能や身体に発露を求めるアーティストの動きが始まっています。

 

JCDNでは2019年度から新規に、“コンテンポラリーダンス・プラットフォームを活用した振付家育成事業 ダンスで行こう!!”を開始し、全国各地でアーティストと協働し、次世代の振付家の育成の可能性を探り始めています。

 

今回、<ダンスで行こう!!>の城崎プラットフォームで講師として招聘し、
ニューヨークを拠点とするインターディシプリナリィ振付家・メディア作家のディーン・モスさんは、
自身の作家活動と同時に、米国の劇場や大学でアーティストのキャリアをサポートするプログラムに数多く携り、
米国のコンテンポラリーダンスがどのような道をたどってきたのか、歴史とともに体験してきたアーティストです。

1990年代後半から現在まで、振付家・ダンサーとしてコンテンポラリーダンスを牽引してきた山下残さんは、
コンテンポラリーダンスの環境としては、決して平易とは言えない日本を拠点に、
世界を舞台に活動するアーティストとしてサバイバルし、現在まで積極的に活動を継続させています。
また、大学などの教育機関でコンテンポラリーダンスの視点を持った育成方法も行ってきています。

この二人のアーティストの対話を通して、これまでのコンテンポラリーダンスの歩みを振り返りつつ、そこからみえてくる現在、未来についてお話を伺います。
新年明けて気持ちがピンと伸びるような歴史と現代が融合した徳正寺でのアーティスト・トークに是非、ご参加ください。
ご参加をお待ちしております。

 

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開催月日:2020年1月11日 
時間:15:00-17:00 
会場:徳正寺  
参加費無料 

出演:ディーン・モス ・ 山下残
企画・通訳:余越保子
  
企画・進行:水野立子 Dance Camp Project

※お席の準備のため、メールにてお名前 人数をお申込みください。
Dance Camp 宛 dancecamp1414@gmail.com

 

★★会場:徳正寺(とくしょうじ)の行きかた
京都市下京区富小路通四条下る徳正寺町39
※四条通から富小路通(南側のドトールコーヒー)を南に下がり、西側に入口があります。
※四条河原町から徒歩5分 ※四条烏丸から徒歩8-10分
※お寺にご迷惑なので、お寺へのお問合せはお避けください。

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共催(企画・制作): Dance Camp Project 水野立子
主催:文化庁、NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
コンテンポラリーダンス・プラットフォームを活用した振付家育成事業 ダンスで行こう!!
文化庁委託事業「2019年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」 

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■ディーン・モス

インターディシプリナリィ振付家、メディア作家。ニューヨーク在住。 ニューヨーク現代美術館、マサチューセッツ現代美術館、ウオーカー・アートセンターの他、最近では、パーフォーマンス・スペース・ニューヨークでマルティメディアのパーフォーマンス作品を上演。レイラ・アリ(現代美術)Young Jean Lee(演出家)、サミタ・シンハ(実験音楽)と共にフィールドを横断した共同制作を行い、ジョンサイモングッゲンハイム財団、ファンディションコンテンポラリーアート財団のフェローシップやドリス・デューク・インパクトアワード(演劇部門)、ベッシー賞最優秀作品賞他を受賞。1999年より2004までNY市の先端アートセンターにてダンス&パーフォーマンスのプログラム・キュレイターを務めた後、2009年までアドバイザーとして育成プログラムDance & Processを担当。東京芸術大学にて客員教授として1年間招かれ、韓国の国民大学校や、ハーバード大学の美術環境学部にて3年間教鞭をとる。今年9月からはプリンストン大学に専任講師として招かれている。WEB

 

■山下残
振付家、ダンサー。京都市在住。90年代中頃からプロジェクトごとにコンセプトを立ち上げメンバーを集い活動を続ける。2000年以降、伊丹アイホールや京都芸術センターにて複数年をかけた創作の機会を経て、その後、TPAM(横浜)、クンステン・フェスティバル・デザール(ベルギー)、エスプラネード(シンガポール)、ホームワークス(レバノン)、アゴラ・ド・ラ・ダンス(カナダ)等国内外の劇場やフェスティバルでの発表を行う。2015年には韓国・光州アジア芸術劇場から新作の委嘱受け、インドネシア・バリ島にて滞在制作。非常勤講師として2013年から2019年まで京都造形芸術大学、2016年から2019年まで京都精華大学。2011年から2013年までセゾン文化財団シニアフェロー。2017年から2019年にかけて友人であるマレーシアの政治家の立候補から当選までの国政選挙運動に密着取材したパフォーマンスを制作。最新作はアッセンブリッジ・ナゴヤ2019にてビルの屋上に野外舞台を設置したソロダンス。WEB