ARCHIVE 2020
コンテンポラリーダンス・プラットフォームを活用した振付家育成事業
「ダンスでいこう!!」2020年度報告書
「ダンスでいこう!!」は、2019年に始めた、新しいコンテンポラリーダンスの振付家育成プロジェクトです。ダンスのアーティストが生まれ、育つ環境、新しいダンス作品が生み出される環境を全国のダンスのオーガナイザー(運営団体)が核となり、互いに連携しながら、形創っていきます。
日本のあらゆる場所が起点となり、他の分野や地域の公共団体やホールなどと協働し、未来に向けて、ダンスの今を切り開いていきます。
2020年度は、全国10のプラットフォームが、それぞれの課題意識に基づきプログラムを企画・運営しました。各地でコロナ感染拡大防止策がとられる中で、参加者を集めて実施できるのか、オンラインで行うべきかどうかの検討を迫られ、計画変更をするプログラムもありましたが、実施された10のプログラムには、延べ145名の参加がありました。
オンラインではZOOMによるワークショップ・セミナーや公演のライブ配信ができたほか、参加者間で一つのサイトを立ち上げて投稿を活用した例がありました。対面で行ったプログラムの中でも、人数制限をしたり工夫をしながら取り組めたことから、多くの収穫があったことが<参加者の声>から読み取れます。プラットフォームすべての共催者が苦労されたことと思いますが、コロナ禍によって新しいダンスの可能性が多く見えてきました。
また公演プラットフォームとして開催した「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD」についても、公募の結果全国から55組の若手振付家の応募があり、主催者も勇気をいただき、日本において振付家のための環境を創っていくことの必要性を改めて実感しました。
プログラムの実施方法が変化することで、これまで来られなかった人が参加できることや、より広範囲の幅広い人にダンスを体験、鑑賞してもらえることに気づいた一年でした。コロナ禍で学べたこと、コロナが収まった後でも活かせることが沢山詰まっています。参加者の声もまとめましたので、ぜひご一読ください。
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文化庁委託事業「令和2年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」